この記事はテックタッチアドベントカレンダー19日目の記事です。
デザイナーの大吉(おおよし)です。
ここ1年、ギターを手にとる回数よりもダンベルを手にとる回数のほうが圧倒的に多くなってきました。
10代の頃の自分が知ったらびっくりすると思います。
高校生の頃の僕は Red Hot Chili Peppers が大好きで、アメリカのミュージシャンはみんな筋肉ムキムキで体もデカい、それなのに何故あんな繊細な音楽が作れるんだろう?といつも頭を抱えていました。
でも最近は、全盛期のシュワちゃんと比較するとやっぱり小さく見えるよな、という整理に落ち着きました。
それでは参ります。
はじめに
当記事では、現在のテックタッチのロゴの由来と、それのリニューアルに踏み切った経緯、そしてリニューアルが失敗した理由について書いていきたいと思います。
現在のテックタッチのロゴについて
新しく入社したメンバーに「ロゴにどんな意味があるんですか?」と聞かれることがあります。
僕の答えは「特にないです、メニューのアイコンです。」です。
こんなことを書くと CI が得意なデザイナーの方から、この人何も考えてないんだ、と怒られてしまうかもしれません。
でも、本当にメニューのアイコンから着想を得たものなので見逃してください🙇♂️
このロゴ実は二代目で、初代は僕が入社する前にすでに存在していました。
弊社のサービスは、よくあるチャットボットなどのように、ブラウザの右下や端に常駐しそこからメニューを呼び出し使用するサービスです。
その右下に常駐するメニューボタンのデザインを考えていたときに「アイコンどうする?メニューって書く?吹き出しアイコンにする?それともロゴ置いちゃう?」というような議論があり、「ロゴでアイデンティティ主張していきましょう!」という結論に至りました。
その後、メニューボタンに初代ロゴを置いてはみたもののなんかしっくりこない。
「これクリックされるかなー?」ともやもやしていました。
もうこんなに悩むんだったら、新しいの作っちゃえ!と
「メニューっぽいアイコンって、(一応)市民権を得てるハンバーガーメニューかな。でもそのまま使うのも芸がないなー。」
とごちゃごちゃ考えた末に「メニューがタッチ(クリック)される様をシンボル化しよう!」となって誕生したのが、現在のロゴ(二代目)です。
この当時、ミッションやビジョンなどが言語化されておらず、それを元にシンボルを考えるということができなかった、という理由もあります。
言い訳っぽいので消しときます。
なぜリニューアルしようとしたのか
弊社は、どんなことでも全員で決める、というカルチャーがあります。
バリューや行動指針の策定から、社内の小さいな制度設計に至るまで、そこに一番想いが強いメンバーが集まりドライブし、みんなで組織づくりをしています。
10人弱の頃は、資金調達の金額やタイミングもみんなで議論してたこともあったっけ(今考えるとこれすごいこと)。
バリューや行動指針を決めた記事は以下参照。 www.wantedly.com www.wantedly.com
個人的に、バリューも行動指針もとても気に入っています。
覚えやすく、唯一無二で、意味についてもみんなの強い想いが込もっているからです。
バリューや行動指針が出来上がってきた、そして事業も成長してきて露出の機会も増えてきた、そんなときにふと「ロゴってこのままで大丈夫なんだっけ?」となったわけです。
CI は以下の要素から構成されています。
- MI ( Mind Identity : 理念、思想)→ 企業理念
- BI ( Behavior Identity : 価値観や行動)→ 行動様式
- VI ( Visual Identity : 視覚表現)→ ロゴなど
MI と BI が言語化されてきたのに、それが VI に反映されていない気持ち悪さがどんどん強くなってきたのです。
つまるとこ、バリューや行動指針のようにもっと想いの詰まったロゴにしたかった、ということです。
ここからはよくあるロゴ作成の流れになります。
MI や BI からキーワードを抽出し、モチーフへの転換、そしてシンボルの検討。
ロゴタイプも、より弊社のカルチャーやメッセージが反映できるものを探しました。
途中から shiori にも参加してもらい、ふたりでアイディアをだしブラッシュアップする日々が続きました。
そして、代表取締役の井無田(なかさん)と取締役 CTO の日比野(じゅん)への2回のプレゼンを経て、次はいよいよ全社へのお披露目、もしくは何パターンか見せてアンケート?というところまで進みました。
リニューアルに失敗した理由
緊急性(事業インパクト)と現在のタスク優先度を踏まえたうえで、なかさんからの Go がでなかった、という理由です。
僕はリニューアルを進める際、なかさんとじゅんのふたりからの Go が出なければ、他のメンバーへ展開するのはやめておこうと考えていました。
会社のことは全員で決める、と書いておきながら矛盾してるのでは、という点についても理解しています。
ただ、ロゴは企業のイメージをまずはじめに形成するものなので、創業者ふたりの想いや考えから少しでもズレていたら、どんなことがあっても変更するべきではないと考えているからです。
他のメンバーがどれだけいいね👍、と言ってくれたとしてもです。
プロダクトのロードマップもやっと整ってきた。
セールスからカスタマーサクセスまでのプロセスも徐々に構築されてきた。
マーケティング施策も始まった。
ビジネスサイドもプロダクトサイドも、メンバーがどんどん増えてきている。
今が一番カオス(いい意味で)な状態かもしれません。
いろんなことが同時進行しており考えるべきことも山積みのなか、ロゴリニューアルのビジネスへの影響を考えると今じゃなかったということです。
最後に
失敗した理由なんてネガティブな書き方をしてしまいましたが、一旦ペンドしただけです。
年が明けたら、タイミングを見計ってまたリニューアルしてやろうと思います。
というわけで、ロゴのリニューアルを一緒に進めてくれるデザイナーを絶賛募集中です笑
もちろん、コーポレートブランディングだけではなく、マーケティング施策やプロダクト開発もです。
全部やりたい人、お待ちしてます!