Techtouch Developers Blog

テックタッチ株式会社の開発チームによるテックブログです

1人目コミュニケーションデザイナーの、はじまりはじまり

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こんにちは、テックタッチのコミュニケーションデザイナー okiku です。
今年走った朝ランの総距離が500kmを超えました🏃‍♀️毎日少しずつでも、積み重ねると結構な距離になりますね。
ちなみに朝ランコースは荒川の土手。広い川と空、そして水門を横目に走るコースはとても気持ちがいいです!

はじめに

本日の記事のテーマはズバリ、私のポジションである「コミュニケーションデザイナー」についてです。テックタッチでこの役割を担っているのは、今のところ私1人。いわゆる「1人目〇〇」です。 このブログを書くにあたって社内メンバーにインタビューして回ったところ「これまで所属した組織で見たことがない」「一般的にどういうポジションか知らない」「レアキャラ」という声が聞こえてきました。 コミュニケーションデザイナーってなんだろう? そんな、まだまだ認知度が高くないコミュニケーションデザイナーというポジションが、なぜテックタッチに生まれたのか?実際どんなことをやっているのか?このブログを通してみなさまに少しでも知っていただけたら幸いです。

なぜテックタッチはコミュニケーションデザイナーの募集をしたのか

私が入社するまでは、2名のデザイナーがプロダクトとプロダクト以外のデザインの両方を担っていました。最初はその体制で回っていましたが、ビジネスの拡大と社員数の増加によって新しい課題が出てきたそうです。

プロダクト以外のデザイン依頼が増加

プロダクトのデザインを進める中で、時間を作って対応していたプロダクト以外の依頼。(例えば資料の作成支援やバナー作成など)
しかし、依頼が多くなるにつれリソース不足で業務が逼迫。
さらに、プロダクトデザインとプロダクト以外のデザインのどちらも忙しくなるとコンテキストスイッチ(思考の切り替え)が激しくなり、考え抜く時間、深さが足りないと感じるように。
また、デザイナーが忙しそうにしていると「本当は依頼をしたいけど、忙しそうだからやめておこう」と、社内メンバーが気を遣うようになったそうです。 デザイナーの業務が逼迫し社内メンバーも気を遣うように

新しいデザイナーの採用

プロダクトデザイナーをもう1名増やし、1人あたりの業務量を減らすという選択肢もありました。しかしデザイナーチームは、依頼に対してただ打ち返すだけでは本当の課題解決にはならないと感じ、「仕組み化」する必要があると考えました。
そこで、プロダクト以外のデザインを専任で担当するポジションとして、近年耳にするようになった「コミュニケーションデザイナー」を採用しようということになったのです。

テックタッチがコミュニケーションデザイナーに期待したこと

プロダクト以外のデザイン依頼は、社内のあらゆるチームからやってきます。そのため、採用にあたっては以下を期待・重視したそうです。

  • 多方面からの依頼に対して、円滑にコミュニケーションが取れる
  • 高いクリエイティブ力よりも対応できる業務の幅の広さの方が重要
  • 単なる社内受託のようにはならない

これを見ると、 CM プランナーや映像編集、デザイン部門広報、さらには新規事業支援という幅広めのバックグラウンドを持つ私を採用したのにもうなずけます。

コミュニケーションデザイナーとは

いかにも「みなさんご存知のコミュニケーションデザイナー」という雰囲気で、ここまで筆を進めてしまいましたが、私自身テックタッチに応募するまで知りませんでした。
冒頭にも記載しましたが、社内でも「一般的にどういうポジションか知らない」という声があるこの職種。遅ればせながら、ご紹介させてください。

一般的にはどう定義されているか?

いくつかの記述を引用させていただきます。

株式会社コンセントが作成されている「技術マトリクス2023年度版」より

顧客とそのステークホルダーを繋ぐすべてのコミュニケーションに対して、ビジュアルデザインやコンテンツデザインを介した問題解決や意味創造を提供する。ウェブ・紙メディアのビジュアルやコンテンツのディレクションを行い、制作物の品質管理を担う。デジタルサービス(ウェブサイト、デジタルプロダクトなど)の開発・運用においては、感性表現によりユーザー体験に彩りを与え、ブランド価値を向上・維持することに貢献する。

コミュニケーションデザイナー、マサヤスさんの note より

情報の交通(伝える⇔認知・行動)」が発生するポイントにおいて、ブランドの理解を前提に、ドメイン知識と自身のプロフェッショナル領域の観点を持って意思決定・具体物のアウトプット・方向性の策定やそれらを助ける仕組みづくりを行う人のこと

株式会社 MIMIGURI の記事より

コミュニケーションデザインとは、事業におけるブランド、マーケティング領域における状況を整理しながら、ユーザーへのベストなデリバリー戦略を組み立てつつ、タッチポイントとなるグラフィック・Web・映像・立体物などを組み合わせながらコミュニケーションのとり方を設計し、各媒体におけるデザイン定着までを実現することです。

まとめてみると

  • ブランド価値を向上・維持する
  • ステークホルダーを繋ぐすべてのコミュニケーションをデザインする
  • ブランドを理解し、ドメインの知識がある
  • アウトプットする媒体はさまざまある
  • 仕組みづくりも行う

言葉にすると、コミュニケーションデザイナーの役割はとても幅広いイメージですね。 コミュニケーションデザイナーの役割

入社後、実際にどんなことをやってる?

一言で言えば、「色々なことをやっている」となってしまうのですが、より具体的にイメージしていただくために、私が「どうやって依頼を受けているのか」をご紹介しようと思います。

コミュニケーションデザイン窓口の運用

社内からのデザインの依頼はすべて「🐬コミュニケーションデザイン窓口」という Notion のページから受けることにしています。(イルカのマークが目印)
依頼案件のデータベースを公開し、新規依頼がある時はデータベースに記入してもらう、という仕組みです。社内の誰でも、いつでも記入可能で、幅広いチームから依頼があります。 コミュニケーションデザイン窓口の依頼一覧

代表的な依頼

  • 展示会関係
  • チラシ・パンフレット作成
  • ノベルティ作成
  • バナー作成
  • 営業資料のブラッシュアップ
  • 動画制作 など

    窓口に記載してもらう主な項目

  • 依頼の背景・課題
  • 活用シーン
  • ターゲット
  • ターゲットに期待するアクション など

    依頼者とのコミュニケーション

    コミュニケーションデザイン窓口に記載していただくのは、あくまで概要。
    Slack やオンライン会議などで詳細をすり合わせながら、ひとつひとつ対応していきます。

    どんなコミュニケーションデザイナーを目指している?

    先日デザイナーチームで実施したオフサイトで、テックタッチのコミュニケーションデザイナーについて改めて語り合う機会があったのですが、私の中でふわっとしていたことがクリアになった、素敵な会でした。
    その内容もふまえて整理した、私が目指すコミュニケーションデザイナー像がこちらです。 筆者が目指す3つのコミュニケーションデザイナー像

    不動の信頼王

    コミュニケーションデザイナーは、テックタッチの真ん中、ハブとなる位置にいます。だからこそ、社内からの厚い信頼を得ることが重要です。今後社員数が多くなっていっても、変わらない信頼関係を作っていきたいです。

    らしさの守護神

    ブランド価値を維持・向上することを、デザイナーチームのマネージャーが「守護神」と表現しました。その言葉がとてもしっくりきています。テックタッチらしさを作り、守っていく存在に!

    安心の対話派

    テックタッチに関わるすべての人と対話し、よりよいデザインにつなげていきたいと思っています。安心感が持てる柔らかいコミュニケーションを、私の目印にしていきたいです。

    おわりに

    テックタッチのフラット&オープンなカルチャー テックタッチに入社して1年8か月ほど経ちますが、テックタッチのカルチャーは、コミュニケーションデザイナーが活躍できる最高の環境だと思います。
    超フラット&オープンなコミュニケーションのおかげで、社内のことがよく見え、ハブとしての動きがとてもしやすいからです。

(テックタッチのカルチャーについては、エンジニアリングマネージャーの ucchi が書いたブログ「心理的安全性の高い職場はどのように作られているか?」に詳しく記載されているのでぜひご覧ください!)

今回はコミュニケーションデザイナーのアウトラインについてご紹介しましたが、組織におけるコミュニケーションデザイナーというテーマについても、今後ブログにできたらと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!