テックタッチのエンジニアリングマネージャー堀内です。
テックタッチに入社して以来、職場の心理的安全性が非常に高いと感じています。
私は数社を渡り歩いてエンジニアリングマネージャーを 10 年以上経験していますが、このような組織に出会ったことがありません。
この記事では心理的安全性が高い職場の内側はどのようになっているのか、そしてどのように作られているのかを具体的に解説します。
現在の職場で心理的安全性をどのように作れば良いか悩まれている人や、テックタッチの職場をもっと知りたい人の参考になれば幸いです。
テックタッチのストレスの低さはトップクラス
テックタッチは 2023 年 8 月にドクタートラスト社実施の「ストレスチェック」で 957 社(約 21 万名)中 2 位を獲得しました。
職場環境指数で偏差値 91.6 と評価されています。
このような結果を出せたのは、テックタッチという組織の心理的安全性が高く、ストレスの低い環境が整っているからだと自負しています。
自画自賛になってしまいますが、心理的安全性の高い職場がどのようなものか、テックタッチの組織文化について紹介させていただきます。
ストレスが低い理由は組織成長と心理的安全性の高さ
テックタッチのストレスが低いのは、みんなが自分らしく振る舞い、組織として成果が出せているためです。
おかげさまでテックタッチは順調に成長を続けており、国内外ユーザー数が 300 万人を突破しました。
デジタルアダプションツールの国内シェア No.1 で、お客様に価値をしっかり届けているとともに、組織としての成長を実感できる状況になっています。
組織が成長することは大事ですが、その成長を支える社員がつらい思いをしていては長続きしません。
テックタッチは以下の 3 つのバリューを掲げており、楽しく自分らしく振る舞える文化ができあがっています。
- 挑み続けろ 援護があるから
自らが中心となり困難なゴールに挑もう、まわりのメンバーは可能性を信じサポートしよう - Deep Thinking
深く考え抜くことで、本質をみきわめ、他にはないユニークな価値を生み出そう - いつでもごきげん
チームとして最高のアウトプットが出せるように、お互いに尊敬・尊重しあい、いつでもごきげんでいよう
このバリューこそ、ストレスを低く抑えながら成果を出せている秘訣であり、心理的安全性の高い職場になっている理由だと考えています。
心理的安全性とは「自分らしくいられる」こと
心理的安全性とは何でしょうか。
心理的安全性の生みの親であるエイミー・C・エドモンドソン氏は著書「恐れのない組織 ―「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす 」で以下のように説明しています。
みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らしくいられる文化
エドモンドソン氏の研究によると、優秀なチームほどミスをすすんで報告しているそうです。
ミスを報告しても安全と思えるからこそ、自分らしくいられるのだと思います。
そして心理的安全性が重要な理由は次の 3 つです。
- チームメンバーが自分の貢献の重要性を理解し、報復を恐れず発言できるため、エンゲージメントとやる気が向上する
- メンバーは意見や懸念を安心して口にできるため、より良い意思決定につながる
- メンバーがお互いの失敗を共有し、そこから学ぶことができる
テックタッチは「自分らしくいられる文化」を大事にしているため、率直な意見を述べることが当たり前になっています。
この文化があるからこそ、挑戦と組織としての学習が生まれ成果につながる、というサイクルがうまく回っていると思います。
テックタッチの心理的安全性を支える文化
テックタッチが心理的安全性を作り、維持できている理由を知るには、コミュニケーションと人の観点からテックタッチの文化を知るのが近道です。
テックタッチの特徴は以下の通りです。
- カルチャーを大事にした採用プロセス
- 入社直後、自チームと関係のない人と 1on1 を必ずやる
- 相手を信頼し、お互いを尊重し合う行動が定着している
- コミュニケーションはほぼすべてオープン
- フラットなコミュニケーションが可能
順番に見ていきましょう。
カルチャーを大事にした採用プロセス
心理的安全性を生み出すカルチャーは作るだけでなく、維持する工夫も重要です。
すでにあるカルチャーを守るにはテックタッチ目線だけでなく、候補者目線でもカルチャーフィットするかを確認してもらうことが必要です。
なぜなら、入社してから思っていたのと違うと感じてしまうと、パフォーマンスが発揮できないばかりか、カルチャーに悪影響を及ぼす可能性があるからです。
テックタッチでは採用プロセスの中に「カルチャーフィット面接」と「採用ミートアップ」の 2 つを用意しています。
カルチャーフィット面接は文字通りテックタッチのカルチャーにフィットするかを確認する「面接」です。
面接官と候補者という関係性から、フランクにコミュニケーションをとることが難しい側面があるため、テックタッチ目線での確認がメインになると考えています。
候補者目線でもカルチャーフィットを確認してもらう場が採用ミートアップです。
これは選考要素のないカジュアルなコミュニケーションの場として設定しています。
選考に関わらない社員と候補者とのコミュニケーションが目的で、一緒に働く仲間がどのような人かを候補者からの目線で感じ取ってもらうことができます。入社直後、自チームと関係のない人と 1on1 を必ずやる
テックタッチはオンボーディングが非常に手厚く、入社時に 3 週間近くの時間をかけています。
そして、入社直後からカルチャーを体感してもらえるように、自チーム以外の 15 人と 1on1 することをオンボーディングに取り入れていることも特徴の 1 つです。
1on1 の相手は VP だったり、他チームのマネージャーだったり、社歴の長いメンバーだったりとさまざまです。
この 1on1 を通じて、社内にどういった人がいるのかを知ることができ、コミュニケーションを通じてテックタッチの文化を知ることができるようになっています。
また、一度でも会話しておけば、今後の仕事で絡むことがあったとしてもコミュニケーションが非常にやりやすくなるメリットもあります。相手を信頼し、お互いを尊重し合う行動が定着している
心理的安全性は相手を信頼し、お互いを尊重しあった行動が伴うことで醸成されます。
この行動を示す事例の 1 つが打ち合わせの予定確保です。
テックタッチでは打ち合わせの事前相談が不要で、スケジュール変更も直接連絡は不要です。
もちろん、事前相談しておいたほうがやりやすいことはありますが、必ずしもそうではないと思います。
特に他部署の人とのコミュニケーションを目的とした 1on1 などは事前相談不要で開催しています。
基本的にスケジュールは「カレンダーに登録したら、カレンダーの通知機能で通知すれば OK」というスタイルです。
登録されたスケジュールで都合が悪ければ、勝手に変更してカレンダーの変更通知をしておけば問題ありません。
この行動は相手が受け入れてくれると信頼しているからこそできる行動だと思います。
また、打ち合わせ当日も「今日はよろしくお願いします」から始まるため、テックタッチメンバーの人の良さを感じ取れます。
このようにお互いを信頼していることが伝わる雰囲気があるからこそ、安心して自分の意見を発言できる文化が保たれています。コミュニケーションはほぼすべてオープン
ほぼすべてのコミュニケーションやドキュメントはオープンです。
「ほぼすべて」というのは、人事に関する情報や、機密情報はクローズドで適切に管理されているためです。
私が入社して驚いたのは、オンラインの会議がオープンに行われているため、興味のある会議があれば誰でもリスナー参加が許容されていることです。
これにより「知っておいたほうが良い」と思える場合、会議に呼ばれていなかったとしてもリスナーとして参加することで情報を集めることができます。
最近では非同期コミュニケーションをもっと有効活用する動きも活発になってきており、ドキュメントや会議の録画を誰でも見れるようにオープンにしています。フラットなコミュニケーションが可能
テックタッチは役割を重視しており、役割に上下関係はありません。
役割に応じた責任を果たすため、自律的に行動することが求められています。
そして、自律性を発揮するために年齢や役職は関係ないことを皆が理解しています。
年齢や役職を気にせず意見を言い合えるため、職場内でのコミュニケーションは活発で、自由に何でも相談できる関係性と環境が整っているのです。
また、テックタッチではお互いをニックネームで呼び合う文化があります。
全員がニックネームで呼び合うことで、職場全体に親密性が生まれ、フラットでフランクな関係性を築くことができています。
テックタッチのバリューの 1 つである「いつでもごきげん」が体現されていると実感できる文化と環境があるのです。
以上が心理的安全性を高く保ち、ストレスを低く抑えているテックタッチの職場となります。
最後に
テックタッチという職場が心理的安全性が高くストレスの低い環境になっているか、どのように作られているかイメージしてもらえたでしょうか。
テックタッチは人とコミュニケーションを大事にしています。
興味を持っていただけるなら、ぜひ一度カジュアル面談でお話しましょう。
いつでもごきげんな仲間がお待ちしています!